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2022-10-21

10年目の「寄付獲得のためのホームページ作り」。9大学のファンドレイザー(第1グループ)向けに講義を行いました。

大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のためのホームページ作り」の講義(約90分)を受け持って10年目になりました。例年、2つのグループ向けですが、今回は3グループになりました。今年の第2回は、第1グループ向けです。(10/20実施。第2グループは10/14終了。第3グループは11/10にオンライン開催。)

10年の間に、全体としての状況や課題も変わってきました。当初は、ウェブでご寄付いただく準備段階の大学もありました。毎年、お互いの進捗や成果の共有も刺激になって、準備レベルも整ってきました。講義も焦点も、技術的な問題の解決など基盤についての事柄から、企画や活動の中身といったソフト面にシフトしてきました。

この仕事のきっかけになったのは、2005年から慶應義塾の「創立150年記念事業」で、2006年から東京大学の「東大基金/創立130年」で、それぞれ数年間ネットを使った寄付集めのお手伝いをしたことです。その後、当時の東大総長だった小宮山先生が学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS、現在は公益社団法人)を立上げられ、その活動として複数の大学向けに毎年開催しているフォーラムのプログラムとしてこの講義を2013年から担当しています。

具体的に参加されている大学をご紹介します。(校名五十音順)

国公立

私学

今回も、各大学からの参加者には事前に宿題を出して、自校の基金・寄付サイトのについてアクセスログの定量的な数値確認や、クラウドファンディングの実施状況と成果を調べてきてもらいました。

10校の大学全体のHPと基金ページ、そして実際の寄付状況に関して、講師の分析結果を示しながら個々の結果や課題をレクチャーします。内容は、以下のようなことです。
毎年継続して各大学のウェブサイトの分析を行っているため、おのずとリニュアルによる変化も確認できます。今回はこの3-4年間の変化も参照して、予期せぬ成功や失敗の可能性を示唆することも試みました。指摘・アドバイスしたことが実際の改善につながったと確認できると喜ばしく感じます。

  • 基金サイトへの流入から内部の動線の理解と対策
    • 検索エンジンでの検索ワード
    • 大学のウェブサイトからの動線の理解と対策
  • アクセスするユーザの環境の理解と対応
    • 地域
    • デバイス(PC/mobile/tablet)
  • 基本的な留意点
    • Google analyticsの変更(ユニバーサルアナリティクスからGA4への切替)
    • モバイルユーザビリティの確認
    • 表現についての議論 ABテストの活用

COVID-19が大きな社会問題となって3年。この間、基金サイトについてアクセス数がかなり変動しています。2020年,2021年には、大学の活動も様々な制約を受け、ご寄付についても非常時の対応が必要な事態も起きたようですが、今年はそれを乗り越えて新しい芽も生まれてきていました。

次のリニュアルの計画をお持ちの大学もいらっしゃいます。講義でお伝えしたことが具体的に参考にしてもらえれば幸いです。

(文責:弊社取締役・本間浩一)

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