toggle
リーダーの「人間力」とマネジメントの「しくみ」で組織力を向上します

ライフシステム・デザインp2(公開プログラム,2019年11月~2020年3月)

慶應義塾大学SDM研究科附属SDM研究所主催

背景の写真は、5-7月に実施したプロトタイプp1のワークショップ風景です。

Youtubeで、責任者・修了生の声を聞く。

人生100年時代のライフをシステムとしてデザインする

人生100年時代を迎え、自分らしい人生の送り方も多様化しつつあります。
40歳-60歳代が活躍し続ける後半生とはどのようなものか?

誰もが、既に世の中に貢献できるスキルや知識を積み重ねてきています。
そして、年齢を重ねることによって、家庭の事情、人生の優先順位、自分の人生観や人間関係も変化しています。

今回のプログラムは、「40歳-60歳代で、60歳代以降も活躍し続けたい方」に自らの人生を一つのシステムとしてとらえ直す機会を提供します。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科で研究に用いる手法を活用し、今までの人生を振り返り、他者の事例を参考にし、次の人生をデザインすることを目指します。

参考動画3分20秒:前回p1プログラムの修了式での、責任者・白坂成功教授のスピーチ。

システムデザイン・マネジメント(SDM)とは何か

本研究科は、慶應義塾の創立150年である2008年に設立されました。
さまざまな課題をシステムとして解決する人材を育成し、実際の課題解決を行うことを目的としています。
研究科についてご関心のある方は、書籍『システムデザイン・マネジメントとは何か(研究科編)』を参考にしてください。

本プログラムの位置づけ

本プログラム・p2は、過去2回のプロトタイプの実績を踏まえて開発した公開プログラムです。
2回目のプロトタイプp1(2019年5-7月)についてはこちらをご参照ください。
1回目のプロトタイプp0(2019年1-3月)についてはこちらをご参照ください。

【受講生募集】

  • 募集は、10月下旬に開始します。
  • 本プログラムは、有料プログラムです。
  • 最少催行人数は6名、定員は16名です。
  • 本プログラムは、受講生の多様性を重視しています。

応募条件

  • 自らのライフシステムをSDMの手法を活用してデザインすることを希望する方。
  • 講師や他の受講者との対話と議論に参加する意欲のある方。
  • 新しいやり方や他者の経験に対して好奇心を持ち、違和感を感じたときにもそれを楽しめる方。
  • インターネット、PCの利用が可能な方。
    ネット上の具体的なツールとして、メール、facebook、zoom(オンラインミーティング)、vimeo(動画共有)を利用します。(諸連絡、セッション前後の情報の共有に使います。)
  • プログラムは、概ね40歳-60歳代の受講者を想定して設計します。
    ただし、前後の30代や70代も含めた幅広い年代の受講を歓迎します。
  • 応募が定員を超える場合は、コーディネータの判断で選抜をさせていただく場合があります。
    年齢、ご経験、ご活躍の分野、SDM研究科との関係などを参考にいたします。

受講費

  • 9万円(税別)

修了基準

  • 全ての「集合セッション」への参加と事前事後課題を含むワークの実践。代替手段により、同等程度のワークの実践を行ったと認められる場合を含みます。
  • 修了者には、最終日の修了式で修了証を授与します。

受講に関する留意事項

  • 集合セッションを欠席せざるを得ない等の場合に備えて、可能な範囲でレクチャーやワークショップの動画を視聴できるように準備します。
  • プログラムの評価やフィードバックの協力をお願いします。
  • プログラムで作成した成果物、参加風景を撮影した写真や動画を、後続プログラムのためのサンプルや広報に使用するお願いをする場合があります。

【お申込み】

1次締切 11月10日(日)  終了

2次締切 11月17日(日)  終了

3次締切 11月21日(木) 定員に達したら終了

3次締切のお申込みについては都度個別に確認のご連絡をいたします。

【プログラムデザイン】

  • 毎回のプログラムは、原則として、講師からのレクチャー(講義)と受講生が自らワークを行うワークショップで構成されます。
  • 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教育・研究で使用される手法・ツールを用います。
    ワークショップでは、アイデアの質を上げていくための発散と収束の繰り返しや、「コンテキストダイアグラム」・「バリューグラフ」・強制連想法を取り入れたワークを予定しています。
    ツール全般については、書籍『システム×デザイン思考で世界を変える(編著:SDM教授・前野隆司)』が参考になります。
  • 受講生が分析しデザインする対象は、自らのライフシステム(人生)です。
    講師や他の受講生のライフシステムは、フィールドワークで収集する事例・素材として位置づけます。
    個人の人生についての分析や整理の導入と最終的なアウトプットについては、コーディネータの本間浩一がワークショップの経験を重ねてきた「自分史活用」の領域の知見を用います。

【p2のスケジュール】 

◎集合セッション(水曜日 朝7:20-10:30)

  • [Day1]2019/11/27(水)
  • [Day2]2019/12/18(水)
  • [中間発表]2019/12/25(水)8:30-10:30(予定) ※ zoom利用(ネットミーティング)
  • [Day3]2020/1/15(水)
  • [Day4]2020/1/29(水)
  • [Day5]2020/2/19(水)
  • [Day6]2020/3/4(水)

希望者参加/集合セッションの事後フォロー

DAY1-5の集合セッションの1週間後の水曜、朝7:20からの予定

事後課題の成果の共有と、質疑応答など。

zoom利用(ネットミーティング)。

  • [Day1フォロー]2019/12/4(水)
  • [Day2フォロー]2019/12/25(水)
  • [Day3フォロー]2020/1/22(水)
  • [Day4フォロー]2020/2/5(水)
  • [Day5フォロー]2020/2/26(水)

【内容(予定)】

受講決定後、詳細をお伝えします。

下記の集合セッション以外に、各回の前後に課題検討のための数時間を確保する必要があります。

[Day1]2019/11/27(水)7:20-10:30 

<1-1> 「システムデザイン・マネジメントの考え方」 レクチャー (白坂 成功)

  • 「ライフシステム」をシステムとして考える視点の提示。

<1-2> 「自分史」ワークショップ(本間 浩一)

  • 人生で起きた過去の出来事を時間軸で再評価する。
  • 人生の中の”時代”を識別する。

[Day2]2019/12/18(水)7:20-10:30 

<2-1> 「システムデザイン・マネジメントの考え方」レクチャー (狼 嘉彰)

  • システムデザイン・マネジメントにおけるV字モデルとは。
  • 講師の人生を事例として聞き、自分の人生設計の参考にする。

<2-2> 「ライフシステムのリソース」ワークショップ(赤羽 裕子)

  • 人生で獲得・涵養してきたリソースを認識する。

[中間発表]2019/12/25(水)8:30-10:30(予定)

※ zoom利用(ネットミーティング)。時間は、DAY1に、調整の可能性あり。

  • 後半生のライフシステムの共有

[Day3]2020/1/15(水)7:20-10:30 

<3-1> 「ライフシステムのイノベーション」レクチャー(白坂 成功)

<3-2> 「ライフシステムのバリュー」ワークショップ(中田 実紀子)

  • 人生で大切にしてきたバリューを認識する。

[Day4]2020/1/29(水)7:20-10:30 

<4-1> 「システムデザイン・マネジメントの考え方」レクチャー (日比谷 孟俊)

  • 工学的、社会的な事象に加えて、個人の人生も「システム」としてとらえる視点の提示。
  • 講師の人生を事例として聞き、自分の人生設計の参考にする。

<4-2> 「人間関係のリソース」ワークショップ(河村 庸子)

  • 人生のリソースの中から”人間関係”に焦点をあて、認識スタイルの手法を使って理解する。

[Day5]2020/2/19(水)7:20-10:30 

<5-1> 「ライフシステムの解空間の拡張」ワークショップ(中田 実紀子)

  • 認識したリソースとバリューから、未来の可能性について考える。

<5-2> 「スピーチへの統合」ワークショップ(赤羽 裕子、本間 浩一)

  • デザインした自らの未来を、”言葉”としてかたちにする。

[Day6]2020/3/4(水)7:20-10:30 

<6-1>「ライフシステム・デザイン」発表会&修了式

  • 自ら描いた「ライフシステム・デザイン」を語る。
  • 受講者以外の観客が参加予定(事前登録者のみ)。

<6-2> リフレクション

【講師】50音順

赤羽 裕子(あかはね ゆうこ)

講師、および本プログラムのコーディネータ

慶應義塾大学SDM研究所 研究員 / 株式会社羽田未来総合研究所 創生事業戦略部

慶應義塾大学法学部(田村次朗ゼミ)卒。株式会社リクルート、慶應義塾福沢諭吉記念文明塾事務局に勤務の後、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前期博士課程修了を経て現職。
修士論文:「コンテキスト図を使用した人間関係可視化手法の提案 : 死別喪失からのレジリエンス向上をめざして」

狼 嘉彰(おおかみ よしあき)

講師

前慶應義塾大学SDM研究科委員長・教授、東京工業大学名誉教授

元宇宙開発事業団技術研究本部 研究総監 SDM研究所顧問、講師科学技術庁航空宇宙技術研究所主任研究官、東京工業大学工学部機械宇宙学科教授、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授を経て、現在同大学院SDM研究科委員長(2008年4月-2011年3月)。この間、米国カリフォルニア大学(UCLA)客員研究員・NASAフェロー、宇宙開発事業団技術研究本部研究総監。人工衛星の姿勢制御、大規模宇宙構造物のダイナミクスと制御の研究、およびスペースシステム全般に関する先端技術の研究開発に携わる。

河村 庸子(かわむら ようこ)

ゲスト講師

株式会社コラボプラン 代表取締役

元(株)リクルート:大規模プロジェクト、グローバル案件、マネジメントを経験し2012年に独立
[専門分野]マネジメントの「しくみ」と「人間力」向上を通じた組織の成果を出す支援。
[資格]英国国立レスター大学 MBA/米国NLP協会認定 トレーナーアソシエイト/米国NLP協会認定 コーチ/チームフロー認定 コーチ/日本交流分析協会認定 交流分析士
[著書]「生産性マネジャーの教科書」「今いる人で目標を超える リーダーの戦術ノート」(クロスメディア・パブリッシング)

白坂 成功(しらさか せいこう)

講師、および本プログラムの責任者

慶應義塾大学SDM研究科 教授

東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 修士課程修了。
その後、三菱電機株式会社にて宇宙開発に従事。技術試験衛星VII型(ETS-VII)、宇宙ステーション補給機(HTV)等の開発に参加。特にHTVの開発では初期設計から初号機ミッション完了まで携わる。途中1年8ヶ月間、欧州の人工衛星開発メーカに駐在し、欧州宇宙機関(ESA)向けの開発に参加。「こうのとり」(HTV: H-II TransferVehicle)開発では多くの賞を受賞。
2004年度より慶應義塾大学にてシステムエンジニアリングの教鞭をとり、2011年度より現職。

インタビュー

TED×Utokyo

中田 実紀子(なかだ みきこ)

講師、および本プログラムのコーディネータ

慶應義塾大学大学院SDM研究科 特任助教 / Office DeMI 代表社員/ Synspective Inc. IP & Legal Specialist

本田技研工業株式会社知的財産部で基礎研究における契約交渉などを担当。その後、三越伊勢丹ホールディングスにて、社長直下のプロジェクトマネジメントに従事。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前期博士課程修了を経て現職。
修士論文:「システムエンジニアリングを用いたイベント設計プロセス提案」

日比谷 孟俊(ひびや たけとし)

講師

慶應義塾大学SDM研究所顧問/講師

元・教授、元・首都大学東京システムデザイン研究科教授。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。
[専門分野]大規模科学研究におけるシステムデザイン。
海外を含むロケットや航空機を利用した多数の微小重力実験を経験。
定年退職後、2016年に博士(文学)の学位を取得。(論文題目:「吉原と江戸文化に関する研究」)
―妓楼和泉屋平左衛門を例として―[著書]『マイクログラビティ』(培風館)、江戸吉原の経営学など。

本間 浩一(ほんま こういち)

講師、および本プログラムのコーディネータ

慶應義塾大学SDM研究所 研究員 / 株式会社コラボプラン 取締役 / 自分史活用アドバイザー

東京大学理学系研究科地球物理学専攻修了。(株)リクルートに約20年勤務ののち独立。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了、学位取得。博士論文:「博物館という社会システムの発展に果たす市民の役割 : インターネットを使った支援の仕組みの提案」(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科2011.03)
著書:「ミュージアムのソーシャル・ネットワーキング」(樹村房、2018.10)

 【会場】

慶應義塾大学 日吉キャンパス 「協生館」3階(システムデザイン・マネジメント研究科内)
教室については、受講決定後に受講者にご連絡します。

  • 所在地         〒223-8526 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
  • アクセス      東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン 日吉駅 徒歩 1分


 【受講生の声】

2019年5-6月に実施したプロトタイプp1の受講者の声の抜粋です。今回のp2は、いただいた声を参考に内容を拡張・改善しています。

◆このプログラムの良い所

  • 人生100年時代のライフを一つのシステムとして捉え、様々な要素やリソースを可視化し組み合わせて実現したいことを見つけるというプログラム自体の素晴らしさ、そこに多くの視点を与えてくれる講師や参加者同士のフィードバック、そして今後も切磋琢磨できるであろうネットワークを得られた点が、大変良かったです。

  • “人生をシステム思考で捉えるという、今まで考えたことのないやり方が面白かったです。
    多様な価値観がありつつ、どこか生活に余裕がありそうな人があつまっているせいか,,心地よく学べました。”

  • システムデザイン思考を自分の人生に置き換えて考えてみるという発想が新鮮ですべてに世代の方々にも適応できるプログラムだと思いました。考え方を学ぶことが様々な場面で活用できるというシステム思考はもっと広まると良いなと思います。

  • 徹底して人生を言語化構造化することで、クリアにできることを表出する点。

  • 様々な手法が学べるところ、また、同じような問題意識を持ったほぼ同年代の方々とネットワークができ、深い議論できる。

  • 心理的安全が保障されているということ、その中で素直に思ったことを話せること、そして相手の素直な意見が聴けるということ

  • 毎回、多様性のある講師陣に加えて、参加者の多様性も面白いです。

  • 経験や職種関係なくバラエティに富んだ方々の集団であり、目標が異なっていても相通じるテーマである点が良い。

  • チームでのワークが多く受講生の方もいろんな方がいらっしゃったので、新鮮な刺激を受けました。

  • 各回の課題を持ち帰り、次回までのあいだFB上でメンバーとつながり続けることで「いつもどこかで考えている」状況が継続すること。コース終了後も続く人間関係が得られたこと。

  • 朝早くからの講座は一日有効に使えるので、ありがたいです。

  • 講義とワークのバランスが取れている。ただ学ぶだけでなく、気付きを得ることが出来るのが良いです。

◆このプログラムが役立つ人

  • 現在自分の進路に迷っている人、人の意見を素直に聞ける人、前進したいと思っている人、何か新しい切り口を探している人、現状に満足していないが愚痴ではなく前向きな解決法を考えていきたい人
  • “自分のありかたに疑問を持っている人。
    人生を振り返り、仕切り直したいと思っている人。
    自身の人生を客観視したり、再評価したりしてみたい人。”
  • 自分の人生を再整理して可視化して考えたい人。物事の考え方を学びたい人”
  • 世代、性別、職業、多種多様であるほど多視点を得られることから、多様性を求めている人
  • 好奇心旺盛な人、前向きに考えられる人、人に関心のある人。
  • 自分の意見を発信出来る人。自分のライフを考える理由がある人。
  • 自身の過去をしっかりと振り返れる勇気と自身を持っており、これからを変えようとしている人、また他者の良い点を取り入れられる人だとより良い。
  • 40代後半~60代前半で、人生の転機にあり、今後の人生を思い悩んでいるシニア・ミドル。
  • 40~50歳前後で、企業などでの現在の社会的な役割を主体的に変容させようと考え始めたヒト
  • “定年を迎える前の会社員。
    ご夫婦でご参加されることをお勧めします。”
  • 定年後の人生を考える人も役立ちますが、40代ぐらいでもこれからの人生を考えるにはよいと考えます。ちょうど、年代が変わるタイミングなどにも良いかもしれません。30代から40代、40代から50代などです。
  • 誰にでも役にたつと思います。

◆プログラム修了生の声と最終スピーチ(動画)

黒田尚さん 40代、36年間の仕事人生から、60歳で第2の人生へ

横井広美さん 五七五で振り返る一日一日

松本好康さん 40代、メーカー勤務の開発者

兵藤雅子さん 17年の専業主婦を終えて、6年前からキャリアコンサルタントに。

安東豊さんのライフシステム・デザイン「写真で 人と想いを つなぐ」

【プログラムに関する実務運営】
研究科のスタッフに加え、実務の一部を株式会社コラボプランが委託を受け運営しています。

お問い合わせはこちらからお願いします