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2023-10-13

「寄付獲得のためのホームページ作り」14の大学等のファンドレイザー向けに11年目の講義を行いました。(第2グループ)

大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のためのホームページ作り」の講義を受け持って11年目になりました。今年の第1回は、第2グループ向けです。(10/13実施。第1グループは10/19。)

この仕事のきっかけになったのは、2005年から慶應義塾の「創立150年記念事業」で、2006年から東京大学の「東大基金/創立130年」で、それぞれ数年間ネットを使った寄付集めのお手伝いをしたことです。その後、当時の東大総長だった小宮山先生が学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS、現在は公益社団法人)を立上げられ、その活動として複数の大学向けに毎年開催しているフォーラムのプログラムとしてこの講義を2013年から担当しています。

このテーマに取り組んで約20年の間に、全体としての状況や課題も変わってきました。大学間で取組のスタイルも多様になっています。今回は、これまでの知見をもとに基金サイトの4つのモードを切り出して、それぞれに現在どのモードの組みあわせで次に何を目指すかを考えながら聞いていただきました。大学の基金サイトとは独立に、クラウドファンディングやSNSを活用した活動M4(モード4)が加わる事例も複数出てきました。


参加された大学をご紹介します。(五十音順)

私学

国公立

大学共同利用機関


14の機関全体のHPと基金ページ、そして実際の寄付状況に関して、講師の分析結果を示しながら個々の結果や課題をレクチャーします。内容は、以下のようなことです。
毎年継続して各大学のウェブサイトの分析を行っているため、おのずとリニュアルによる変化も確認できます。今回はこの3-4年間の変化も参照して、予期せぬ成功や失敗の可能性を示唆することも試みました。指摘・アドバイスしたことが実際の改善につながったと確認できると喜ばしく感じます。


  • 外部視点調査/結果共有
    • サイトの”重さ”と”使いやすさ”。特にスマホからのアクセスに着目。
  • 内部視点調査/サイトへの流入動線の理解と対策
    • 検索エンジンでの検索ワード
    • 大学のウェブサイトからの動線の理解と対策
  • 寄付者のシナリオと動線
    • コミュニケーションのキーになる「名前」
    • 動線の障壁となるものの識別と対応

2020年にCOVID-19が大きな社会問題となり、本講座もオンラインでの開催などの対応を強いられましたが、今年度は皆さんと対面することができました。

今年の参加校は過去最多。そして、それぞれの方向性や現時点での状況も多様になっています。初参加のNINSは2004年に国立天文台など複数の研究所が統合して設立された法人で、寄付に関する個々の研究所が積み上げてきたことと統合組織の戦略の調整が進行中のようです。来年は、このような組織の統合や改変に備えることもテーマに加えていきたいと考えています。

(文責:弊社取締役・本間浩一)

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