7年目のファンドレイザーフォーラムの講義。第1グループでは、10大学の基金サイトを比較分析しました。
大学は国立も私立も自ら資金を集める努力が必要になっています。
2005年から数年間、東京大学と慶應義塾の寄付集めのお手伝いをしたことが縁となって、学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする一般社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS)の活動を、2013年から本間浩一がお手伝いをしています。
担当しているのは、大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のためのホームページ作り~WEB上で寄付をしてもらうためのコンテンツ作りから、スマホ、SNSでは何をすれば良いか」という90分の講義です。
今年も2つのグループにそれぞれ講義を行います。10月4日の第一グループは10大学、11月8日の第2グループは15大学です。
出身の大学が寄付集めをしているか、ご存じない卒業生が、特に国立大学ではまだまだ多いのではないかと思います。
第1グループの皆さんの許可を得て、どんな大学の基金が参加しているかをご紹介します。(五十音順)
各大学からの参加者には事前に宿題を出して、自校の基金・寄付サイトのについてアクセスログの定量的な数値も含めて理解してきていただきました。
10校の大学全体のHPと基金ページ、そして実際の寄付状況に関して、講師の分析結果を示しながら個々の結果や課題をレクチャーします。内容は、以下のようなことです。
- 基金サイトへの流入元となる4つのチャネル別ですべきこと
- 検索エンジン/具体的にどんなワードで検索されているかの理解と対策
- 大学サイト/他サイトとのリンク状況理解と対策
- SNS/主にfacebookからのアクセスについて
- アクセスするユーザの環境の理解と対応
- 地域
- デバイス(PC/mobile/tablet)、ブラウザ
昨年はSSL対応やスマートフォン対応の程度によってどれだけご寄付が失われている可能性を指摘しましたが、それに対する対策が1年でかなり進んだことが確認できました。
毎年継続して各大学のウェブサイトの分析を行っているため、おのずとリニュアルによる変化も確認できます。指摘・アドバイスしたことが実際の改善につながったと確認できるとありがたく感じます。
また、今回は最後に、ウェブ回りの話に加えて、大学とご卒業生などとの継続的な関係性維持のためのアイデアの投げかけも行いました。
事例として、40代以上を想定した社会人向け公開講座「人生100年時代の”ライフシステム・デザイン”」をご紹介しました。慶應義塾大学大学院SDM研究科附属SDM研究所が主催するプログラムを弊社がお手伝いをしています。参加者は、50代が中心です。人生における新しい「大学」との接点を提案しています。