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2019-11-10

14大学の大学基金サイトを進化させるためのセミナーの報告(7年目のファンドレイザーフォーラム第2グループ)

2005年から東京大学と慶應義塾の寄付集めのお手伝いをした機会が縁となって、学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする一般社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS)の活動を、2013年から本間浩一がお手伝いをさせてもらっています。

担当しているのは、大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のためのホームページ作り~WEB上で寄付をしてもらうためのコンテンツ作りから、スマホ、SNSでは何をすれば良いか」という90分の講義です。

10月4日の第1グループ(10大学)に続いて、11月8日は第2グループの14大学16名が参加されました。

参加者は、基金・寄付の実務を担っている大学の職員の皆さんです。16名中、7名の肩書が「ファンドレイザー」でした。かつてない数の多さです。皆さんの許可を得て、どんな大学の基金が参加しているかをご紹介します。(五十音順)

九州大学基金

京都大学基金 

神戸大学基金

上智大学 SOPHIA未来募金 

西南学院大学 サポーターズ基金 

千葉大学SEEDS基金

筑波大学基金

東京大学基金 

東京外国語大学建学150周年基金 

東京工業大学基金 

東北大学基金 

北大フロンティア基金 

山形大学基金

立命館にご支援をお考えのみなさまへ

皆様には事前に宿題を出して、サイトへのアクセスログの定量的な数値も含めて理解してきていただきました。

14校の大学全体のHPと基金ページ、そして実際の寄付状況に関して、講師の分析結果を示しながら個々の結果や課題をレクチャーします。内容は、以下のようなことです。

  • ネット上での寄付者の動きの概観
    • 大学サイトのユーザ数、基金/寄付サイトのユーザ数、ネットでの寄付件数と総額の比率の比較。
    • 各段階でのコンバージョンレート
  • 流入元となる4つのチャネル別ですべきこと
    • 検索エンジン/具体的にどんなワードで検索されているかの理解と対策
    • 大学サイト/他サイトとのリンク状況理解と対策
    • SNS/特にfacebookからのアクセスについて
  • アクセスするユーザの環境の理解と対応
    • アクセス元の地域(海外在住者が持つ可能性、国内の各地域での同窓会活動との突合せ)
    • デバイス(PC/mobile/tablet)、ブラウザ

昨年はSSL対応やスマートフォン対応の程度によってどれだけご寄付が失われている可能性を指摘しましたが、それに対する対策が1年でかなり進んでいました。

一方、ウェブ自体の技術的な対応はされているのに、スマートフォンからのアクセスが明らかに少ない大学もありました。何が起きているのは、個別により詳細な分析と対策が必要です。

今年は、インターネットを活用した活動はこの領域でも変化が早くなってきていると感じています。来年に向けては、1年の差分を追うだけでなく、範囲を広げてできるだけゼロベースで広く見渡して準備を行いたいと考えています。

また、最後に、ウェブ回りの話に加えて、大学とご卒業生などとの継続的な関係性維持のためのアイデアの投げかけも行いました。

事例として、40代以上を想定した社会人向け公開講座「人生100年時代の”ライフシステム・デザイン”」をご紹介しました。慶應義塾大学大学院SDM研究科附属SDM研究所が主催するプログラムを弊社がお手伝いをしています。参加者は、50代が中心です。人生における新しい「大学」との接点を提案しています。

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