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2021-11-05

9年目の第二グループ。8大学のファンドレイザー向け「寄付獲得のためのホームページ作り」の講義を行いました。

本年の講義では最初の話題として、東京大学大学院の宮崎徹教授の「猫の腎臓病の治療薬開発」の研究に対する寄付の状況を扱いました。7月に通信社のニュースに取り上げられた当日から多数の寄付が寄せられ、1か月で1億7千万円を突破し、その後もしばらく勢いがとまっていません。

卒業生など大学との継続的な縁がある方々だけでなく、その研究テーマに共感した多数の猫の愛好者のご協力だと思われます。大学が自らの研究や教育の活動のために自ら資金を集めるのは当たり前の時代になった今、その活動に対して関心をもってもらうことが必要なのはいうまでもありません。今回の偶発的と思われるケースから学べることは何か、考えることから講義を始めました。

この講義は、大学のファンドレイザー養成プログラム「ファンドレイザーフォーラム」の「寄付獲得のためのホームページ作り~WEB上で寄付をしてもらうためのコンテンツ作りから、スマホ、SNSでは何をすれば良いか」という90分の講義です。

今年も2つのグループにそれぞれ講義を行います。第1グループは10月8日に終了。今回は、第2グループです。

どんな大学の基金が参加しているかをご紹介します。(校名五十音順)

各大学からの参加者には事前に宿題を出して、自校の基金・寄付サイトのについてアクセスログの定量的な数値も含めて理解してきていただきました。

8校の大学全体のHPと基金ページ、そして実際の寄付状況に関して、講師の分析結果を示しながら個々の結果や課題をレクチャーします。内容は、以下のようなことです。

  • 基金サイトへの流入から内部の動線の理解と対策
    • 検索エンジンでの検索ワード
    • 大学のウェブサイトからの動線の理解と対策
  • アクセスするユーザの環境の理解と対応
    • 地域
    • デバイス(PC/mobile/tablet)
  • 基本的な留意点
    • SSL対応
    • モバイルユーザビリティの確認
    • 表現についての議論 ABテストの活用

COVID-19が大きな社会問題となって2年。この間、基金サイトについてアクセス数がかなり変動しています。大学の活動も様々な制約を受け、ご寄付についても非常時の対応が必要な事態も起きたようです。

2005年から数年間、東京大学と慶應義塾の寄付集めのお手伝いをしたことが縁となって、学術芸術領域での寄付文化・社会的投資文化を目的とする公益社団法人 Japan Treasure Summit (略称 JTS)の活動を、2013年から本間浩一がお手伝いをしています。

毎年継続して各大学のウェブサイトの分析を行っているため、おのずとリニュアルによる変化も確認できます。指摘・アドバイスしたことが実際の改善につながったと確認できるとありがたく感じます。
次のリニュアルの計画をお持ちの大学もいらっしゃいます。講義でお伝えしたことが具体的に参考にしてもらえれば幸いです。

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